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2013年2月15日

企業文化

もし自分の会社を作ることが出来るなら何を重視する?
私ならば会社を作るのであれば企業文化を育むことを重視したい。

私は複数の会社に勤め、加えてお客様先での常駐や打ち合わせなどで、いくつかの会社へお邪魔させてもらった。各社ごとに会社の色というか雰囲気が違い、ここは営業が強いとか、ここは品質重視なんだなとか、ここはもっと頑張った方がいいのでは、と思う事があった。この外部の人でも感じるような雰囲気とか、働いている人が共有する判断基準とかが企業文化ではないか。

アメリカでアパレル関連の通販サイトを運営しているザッポスを知っているだろうか。ザッポスを有名にしたのは、アマゾンが2009年に約12億ドルで買収したからだが、私はフォーチュン誌の「働きがいのある企業100社」に選ばれるなど企業文化とコアサービスを売りにしている企業なので興味をもっていた。

カスタマーサポートにマニュアルを用意していない、お客を感動させるために大きな裁量権を現場オペレーター持たせる、など他にない企業文化で成功している。CEOのトニー・シェイは「正しい企業文化があれば、その他のことはうまく収まるものだ。」と信じていて、企業文化を育成するため、社員の雇用時にかわった制度を設けている。
新入社員には入社後カスタマーセンターでの教育を含む4週間の社員教育を実施し、企業文化を体験させる。その後ザッポスの企業文化にあわない人は$2,000支払うので退職してもいいし、合うのならば新入社員として契約することを選択させている。随分と手間をかけているようだ。

ザッポスには企業文化、ブランド、戦略を定義する10のコアバリューがある。

  1. Deliver WOW Through Service
  2. Embrace and Drive Change
  3. Create Fun and A Little Weirdness
  4. Be Adventurous, Creative, and Open-Minded
  5. Pursue Growth and Learning
  6. Build Open and Honest Relationships With Communication
  7. Build a Positive Team and Family Spirit
  8. Do More With Less
  9. Be Passionate and Determined
  10. Be Humble

「サービスでWOWと言ってもらおう。」を1番にしているのが、ここの企業文化を象徴していると思うのだが。
10のコアバリューとまではいかないが、私が何か1つコアバリューを決めるなら、

「おいおいそれ違うやろ!」

と誰もが言えるようにしたい。言いたい事が言えない、言ったら損をするって雰囲気はどうも好きではないので。でもザッポスと比べてかなり後ろ向きだな。

企業文化は一日で出来るようなものでなく、長い年月を経て熟成されていくものだろう。なのでこの件は定期的に考えていくこととする。